【保護猫コラム】動物に優しい未来を願って

茅ヶ崎市にある柳島小学校6年生の総合学習〝よりよい柳島にしよう〟の議題で、何を学習するか生徒29名で検討した結果、「柳島地区にはノラ猫が多いけど、どうしてなのか?また、動物の殺処分って?」そんな疑問が出てきたそうです。
「これはもっと知るために詳しい人に聞いてみよう!」と、先生の理解と協力で茅ヶ崎保健所に授業の依頼が来て、「ボランティアって何をするの?」の疑問にお答えするために私も授業に参加しました。

疑問を持ったことが始まりで、そこからわからないことが次々と出てきたようです。

殺処分ゼロに至るまでの過去から現在までの数値、なぜ、殺処分されるのか、ノラ猫はなぜ居るのか?などなど、5時限目・6時限目を使って学習した内容は、初めて耳にする情報が一気に入ってきて消化しきれないかもしれないけれど、いつか、「あ、こんな事聞いたっけ」と思い出してもらえればいいなと思います。

この授業をきっかけに、小さな命も、みんなや友だちと同じ命を持っていること、困っている友だちを助けてあげるように、物言わぬ命にも手を差し伸べる優しさと勇気を持ってもらえればと思います。

授業の終わりに、代表二人の生徒さんより感想と感謝の挨拶を頂きました。
「人間の都合で殺処分されること、ノラ猫のことをもっと考えてみたいと思う。」

短い時間なのに、びっくりするほど理解されていて、しっかりとした考えを持ってくれているのを見て、そうかこの子たちは、この春にもう中学生になるのだなと納得しました。

今日の授業を受けたことで動物愛護に興味を持ち、動物に携わる大人になる子がいたら。
もちろん、ボランティアさんでもすごく嬉しいな。と期待してしまった私でした。

そして、授業の中ではお伝えできなかったのですが、児童文学作品で映画になった「ルドルフとイッパイアッテナ」をぜひ一度、観てもらいたいです。
猫が外で生きるということ、絶対に飼い猫を脱走させてはいけないということ。大人が観ても、改めて気付かされることがあると思います。

この記事は、柳島小学校の校長先生の承諾を得て、投稿いたしました。動物に優しい子供たちが明るい未来を作ってくれることを信じて。

※この記事は2020年1月に柳島小学校で行われた総合学習に参加したときの様子を書いています。